「土間」の活用法は無限大?

「土間」というと、昔ながらの日本家屋にある玄関の土間をイメージする方もいらっしゃるでしょうが、ここ数年、新築で土間を活用した家が増えてきています。

家の中と外を繋げる空間、また通り抜けたり、カースペースに接続したり、生活の裏動線と兼ね併せたりするととても便利な空間になります。

新しくておしゃれな土間、でもどこか懐かしい日本家屋を感じさせる空間ですね。

メリットデメリットも含めてご紹介しますので、土間を活用した家とはどんなものなのか。これからおうちを考える人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

土間のメリット

・庭への導線が短くなる

・開放的な空間ができる

・多目的スペースとして使える

・傷がつきにくく汚れにくい

・夏場は涼しい

・水で洗える

・床に熱いままの物も置ける

土間リビングのデメリット

・段差ができてしまう

・冬場が冷えやすく寒い

・ホコリがたまりやすい

・部屋の行き来が面倒な場合もある

土間リビングの活用法

・アウトドア用品の収納を兼ねた土間リビング

かさばるキャンプギアは予め収納する場所を考えてかっこよく飾りたいですよね!

また汚れがついたものも、土間であれば気兼ねなく洗って干したり、メンテナンスしたり出来ますね。

チェアなどは収納せずあえて出しておけば普段使いすることが出来ます。

中と外を繋ぐ中間の空間だからこそ、用途を限らずにタフに使うことが出来ますね。

・薪ストーブ用の土間

土間に設置した薪ストーブは薪の出し入れや掃除がしやすく便利です。冷えがちな冬も薪ストーブのおかげで温かですね。

また、床とフラットにすると、掃除も楽ですし、つまずいて転ぶこともありません。

・ペットと楽しむ土間リビング

わんちゃんなどのペットと家族と分け隔てのない空間で過ごすことが出来るので、お互い寂しくないですね。

土間を砂汚れが入りにくい高さにしてトイレなどを置けば、多少のにおいは気にならず、抜け毛などもリビングに入り込まず、汚れても掃除がしやすいですね。

外にも出やすい土間は冬温かで夏涼しいので、ペットも快適です。

ウッドデッキとも繋がればさらに開放感がありますね。

・田園風景を眺める大開口の土間リビング

広々としたタイルの土間に大きな窓を開け放てば半分外のような空間になり、田園風景が目に飛び込んできます。

リビングから土間、土間からウッドデッキへとオープンな繋がりで、空間を広々と活用することが出来ます。視線も外に抜けるため実際の面積以上に広がりを感じることが出来そうです。

・二世帯を繋ぐ土間リビング

二世帯住宅では世帯間の距離感が大切ですよね。

両世帯の中間に配置することで緩やかな繋がりを実現できます。

玄関は共有で一つにしても、土間を隔てて左右に分ければお互いのプライベートは分けられます。また玄関をそれぞれ別にしても、土間空間を共有にして使用することで休日は一緒に過ごすことが可能です。

・観葉植物がある土間

日がよく入る土間は冬でもぽかぽかと温かく観葉植物を育てる空間としてもぴったり。

盆栽や鉢植え、観葉植物などを吊るしたり、緑に囲まれた空間はお庭が無くても気持ちがリフレッシュしますね。

・食品庫としての土間

外に家庭菜園を設けようと思っている方であれば、採れたての野菜を土間空間に持ち込んでキッチン作業に連結させると便利ですね。

土間は温まりにくいのでお米や野菜の保管庫としては最適です。

土がついたままでも置けますし、防災グッズなどの置き場としてもすぐ外に出られる土間であれば安心ですね。

・ 食事が楽しい土間ダイニング

休日などはダイニングテーブルを土間に配置。フルオープンサッシを開け放って景色を楽しみながら、また温かな薪ストーブの火を見ながら、開放的な土間での食事は格別ですね。

中と外を繋ぐ空間としてバーベキューやおうちキャンプなど幅広く活用できそうです。

・子どもの遊び場、土間リビング

子どもが小さい間はラグを敷いてキッズスペースにするのも楽しいかもしれません。リビングから一段下がった空間は子どもだけの特別なスペースに。おもちゃがリビング全体に広がりにくく、遊んでいて落ちる心配もありません。

心地よいソファに座って土間で遊ぶ子ども達を見守るのも楽しい時間になりそうです。

 ・ハンモックに揺られるくつろぎの土間リビング

ぽかぽかの薪ストーブの横でハンモックに揺られるくつろぎの土間。とても心地よさそうですね。

部屋のテイストに合わせてシックなブラックのタイル張りにしても良いですね。

また、ヒーターや薪ストーブで温めることもできますが、床暖房もおすすめです。

・趣味・仕事部屋としての土間

趣味や仕事用の空間を土間にした方が使いやすかったりします。

バイクや自転車、釣り道具、スキー用品などの手入れをしたり。保管したり。眺めたり。

床がタイルだと音楽鑑賞用のスペースにすれば、音質が良くなりそうですね。また、奥様の裁縫スペースとしても土間であれば汚れても平気です。

もちろん仕事用の在宅ワークの空間にしてもよいですね。

まとめ

ここでは土間リビングについてご紹介しました。事例も多数取り上げましたが、ご自身に合った活用法は見つかりましたでしょうか。

ただのリビングでは実現出来ない面白みや利便性が広がる事がわかっていただけたのではないでしょうか。

土間のある住まいは、つくりかたによって空間に広がりを与え、快適性や個性をもたらすことができます。

どんな楽しみ方がしたいか、おうち時間が増えている今、ぜひ土間リビングを検討してみてくださいね。