地震は必ず来る! その時取るべき行動は場所ごとにちがう!

地震は日本に住む私たちにとって身近な自然災害ではありますが、予兆があるわけでもなく突然起こることが多いため、大きい地震に遭遇した場合は慌ててしまうと思います。

そして、その時いる場所によってとるべき行動は違います!

その時に備え、場所ごとに事前に取るべき行動を把握し、対策方法を理解しておく必要があります。

今回の記事は「屋内」「屋外」「乗り物」の場所で地震に合ったらどうしたらいいのか?

必ず一読しておいてほしい内容となっています。

ではそれらの行動、そして対策方法を調べてみましたのでご紹介します。

 

屋内で地震があったときに取るべき行動

家にいるときはとにかく自分の身を守ることを優先する必要があります。そのときに行うべき行動は

1、テーブルの下に移動

地震の際、最も危険なのは頭上から物が落ちて当たることです。棚や電気、酷いときは天井が落ちてくる危険性もあります。そのためすぐに身を守れるテーブルの下に身を隠すように心がけましょう。

2、脱出口を確保する

脱出口の確保は大切です。地震によって家屋に歪みが発生した場合など玄関が開かないことや、そこへ行き着くまでの動線が塞がれるなど外に出られなくなることもあります。

地震後脱出できるようにするためにも戸を開けてすぐに出入り口の確保を行うようにしましょう。

3、火の始末をする

地震発生時、すぐにできるとよいのですが火の始末はとても大切です。火の始末をしていないことによる二次被害として火災が起こります。

阪神大震災のときもそうですが、地震の倒壊よりも二次災害の火災による被害、焼失が酷かったという報告も挙がっています。

逃げる前に必ず火を止め、ガスの元栓まで締めて逃げるようにしましょう。

 

職場やビルでは高層の位置にいることや、会社という関係上、様々な機材や機器が近くにあるため地震にあったときの危険性は大きくなる可能性があります。

1、窓際から離れる

身を守るため、家と同じように机の下などに隠れるのは大切です。

ただ、場所によっては窓際に近い場合もあるため、そのような場所から離れることを優先してください。これは地震によって窓ガラスが割れることがあり、隠れていても怪我をする可能性があるためです。

2、OA機器などの落下に注意

OA機器などが落下してくる場合もあります。職場によって置いてあるOA機器は異なるため必ずしも落下してくるわけではありませんが、固定が甘いものや不安定なものは自分の身に落ちてくる可能性があり、危険であるため注意を払うようにしましょう。

3、避難するときはエレベーターを使わない

避難する際にはエレベーターを絶対に使わないようにしましょう。災害によってエレベーターの機能が正常に働くか分かりません。

また、1回の輸送人数には限界があり混乱を招くことや、再度地震が起こった際にエレベーター内に閉じ込められるといった二次災害を引き起こすこともあります。

大変危険ですので日ごろから非常口をしっかり確認し、慌てずに行動し避難するようにしましょう。

 

スーパーやデパートを利用した際に地震に遭遇する可能性もあります。

このような場所は陳列物が多いため身に危険を及ぼすことも多いので、次の事に注意を払うようにしましょう。

1、商品の少ない場所、柱付近に避難

地震の際に私たちを襲ってくるのは商品であることが多いです。そのためエレベーターホールや比較的商品が少ない場所、柱付近など物が落ちてこないような場所に避難するようにしましょう。

2、ガラス製品や割れ物の陳列棚から離れる

ガラスは地震の際に最も怪我の危険性を高めるものになります。

職場、ビルなどでも地震でガラスが割れることはよくあります。

スーパーやデパートになるとガラス製品や瀬戸物など、割れ物が陳列された棚などは大変危険なためすぐに離れ、落下や転倒には注意しましょう。

3、避難するときはエレベーターを使わない

職場やビル同様に避難するときにエレベーターを使うと二次災害にあう危険性があります。

避難経路をすぐに確認して、そこから慌てず店員や係員の指示に従って避難するようにしましょう。

 

屋外で地震があったときに取るべき行動

屋外で地震にあった場合はその行動が大きく変わります。

市街地、海の近く、山や丘陵地、運転中の場合など場所によって対処が変わるためそれぞれの取るべき行動をまとめます。

 

市街地にいる場合は周りの建物の影響を受けます。そのため身を守る行動にいち早く出なければいけません。主に次の2つの行動をすぐにする必要があります。

1、高いビルや建物から離れる

高いビルや建物は震度によって倒壊する恐れがあります。そのため近くにいる場合は速やかに離れるようにしましょう。

2、落下物や窓の破片から頭を守る

また、たとえ倒壊しなかったとしても割れたガラスの破片や屋根、看板などが落ちてくる可能性があります。

 

海の近くにいた場合は津波に警戒する必要があります。東日本大震災のときもそうでしたが、津波による二次災害での犠牲者は計り知れないものとなりました。

たとえ大きな地震でなくてもすぐに避難する必要があります。

1、高台または3階以上の建物に避難

津波の大きさはその地震の規模によって変わります。それをすぐさま把握するのは難しいため、大きな被害を想定しすぐに避難をする必要があります。

高ければ高いほど津波に飲み込まれる危険性は減りますが、建物によっては波に押し流される場合もあるためできることなら高台や構造がしっかりした建物に逃げてください。

2、避難標識を探し、あれば避難

津波が過ぎ去ったあと、あるいは津波が来なかったとしても更なる避難を行う必要があります。

その際、闇雲に避難するのではなく避難標識を探すようにしましょう。

また、津波は何度も繰り返し押し寄せることがあるため、一度落ち着いたからと行って海の側に戻ることは絶対にしてはいけません。

 

山や丘陵地帯になると、落石や土砂崩れなどの危険性があります。身を守る場所もないため、地震が起きたらすぐに身を守るように行動しなければいけません。

1、落石から身を守る

揺れによって身を危険にさらすものの1つに落石があります。落石はどこから来るかなかなか予測はできません。

当然ですが自分よりも上にある斜面から落ちてくることが多いですが、すぐに落石が起こりそうな方向を確認し、そこから離れるようにしましょう。

2、崖や急傾斜地には近づかない

地震では土砂崩れの危険性もあります。落石同様に危険であり、巻き込まれれば助からないことが多いため非常に危険なので崖や急傾斜地には近づかないようにしましょう。

また、このような場所ではその上にいても危険です。

足場が崩れて悪化してしまうこともありえるため、いずれにしても近づかないように気をつけましょう。

 

乗り物に乗っているとき

運転中や乗り物に乗っているときに地震に遭遇した場合も焦らず適切な行動を取る必要があります。

 

自動車の運転中に地震に遭遇した場合、慌てて急ブレーキをかけると追突事故を起こす可能性があり、かえって危険です。

急ハンドルや急ブレーキを避けて、できるだけ安全に車道の左側に寄せ、停止するようにしましょう。そのまま揺れがおさまるまで車外に出ず待ちましょう。

そのあとは地震情報や交通情報を聞き、状況に応じて行動するように心がけることが大切です。

 

鉄道や新幹線乗車中は地震が起こった際に緊急停止などの措置が取られます。

勝手な行動を取ると混乱が起こり、周りや自分自身を危険にさらすことになります。

地震が起こったら、鉄道の場合は座っているときは低い姿勢をとり、頭部を鞄などで保護してください。立っている場合は手すりやつり革につかまり転倒を防止します。

新幹線の場合、座席に座っていれば前に飛び出さないように、座席の間に体を隠し、立っている場合は手すりをしっかり握って転倒防止を行います。

 

地下鉄に乗っている際に地震にあった場合も、基本的にはアナウンスに従って避難を行う必要があります。

地下であることから不安を覚える人も多いようですが、地下鉄はかなり頑丈に作られているため火災などが発生しない限りは安全である可能性が高いです。

パニックになると逆に危険であるため慌てて行動しないようにしましょう。

こちらも地震が起こった場合は鉄道と同じように座席の場合は低い姿勢をとって頭を守り、立っている場合は手すりなどにつかまって転倒を防止します。

停電になったとしても非常灯が1時間程度で電気が再開すると考えられるため慌てずに行動しましょう。

  

どうでしたか?

私たち日本人は地震に慣れており、震度3程度では驚きません。防災対策はしっかりできていても、どこでどう行動するかのシミュレーションはまだまだできていません。

普段の自分の行動範囲の中で避難経路を確認しておいたり、丈夫な建物を確認しておいたり、ここにいたときはこんな行動をとろうと想像しておくことが重要です。

また、動けなくなっている人を誘導できるような知識も必要です。まずは自助、その次に他助の精神を忘れずに!

次回は揺れが収まってからどんな行動をとればいいのかを一緒に考えてみましょう。