おうちの相談窓口では、新築だけでなくリフォームの相談にも乗っています。
耐震工事を希望する方、大規模なリノベーションを希望する方、一部屋だけの改装や水回りの設備を新しくしたい人や、増築を希望する方など、リフォームといってもいろんな形があります。
家にはメンテサイクルがあり、トイレ、キッチン等の設備や、外壁や屋根などの各部位ごとの耐久年数やメンテナンスの頻度を考えながら、中に住む人のライフサイクルによって、どの部位を一緒にリフォームしたら良いのか、効率的に直せるよう計画的なリフォームが行えるといいですね。
今回はリフォームの勧め方についてお話ししたいと思います。
例えば水回りのなどの設備を変えるのには、約10年~13年毎の交換になります。
外壁・屋根の塗り替えをするなら、約10~20年のサイクルでの計画が必要です。
また、屋根の工事や、2階以上の建築物の外壁の工事では、必ず足場を組みます。リフォームやメンテナンスを行う際、足場を組む必要がある工事はまとめて行うと効率的です。
各部位のメンテナンス期間を調べてみました。
上の表を踏まえて、家族の年齢サイクルと合わせ、何を重要視したリノベにするのかを考えて、ライフスタイルの変化に対応するリフォームを考えましょう。
わかりやすくひとつの家族を例に考えてみましょう
家族年齢 | 10年後 | 20年後 | 30年後 | 40年後 |
家を建てる | 子供が自分の部屋を持ちたがる | 子供の巣立ち、夫婦二人の生活 | 定年退職、親の介護が始まる | 自分たちの体の衰え |
父 35歳 | 45歳 | 55歳 | 65歳 | 75歳 |
母 33歳 | 43歳 | 53歳 | 63歳 | 73歳 |
子供 3歳 | 13歳 | 23歳 | 33歳 | 43歳 |
子供 1歳 | 11歳 | 21歳 | 31歳 | 41歳 |
必要になりそうな工事 | 外壁、屋根の塗装工事、設備機器の修理 | 水回りの設備交換、クロス、内装、子供部屋改装 | 外壁、屋根の塗装工事、設備機器の交換、手すり、スロープ、水回りのリフォーム | 水回りの設備修理、減築 |
まずは優先順位を決め、自宅のどこをリフォームするかを考え、そこにかける費用の割合を決めましょう。
予算はある程度明確にしておかないと、見積もりの際に困ることが多いため注意が必要です。また、リフォームはこだわると、どこまでもお金をかけられます。そのため、予算を決めて上限をつけておかないと、膨大な費用がかかってしまうことも少なくありません。
リフォームの費用相場は、戸建ての内装で500万円前後、戸建ての屋根や外装で700万円前後、マンションの内装で300万円前後かかると言われています。
家族の形は時間と共に変化します。暮らしやすい家の形は世代や生活スタイルによっても異なります。新婚家庭なら2人だけの家庭、子どもができれば家族が増え、その子供が独立すればまた家族の人数は減ります。年をとれば体力が衰え、生活のリズムや家の中での過ごし方も変わることでしょう。
このように人生における生活の変化を「人のライフサイクル」と言い、家の形もこのサイクルにあわせて変化させる必要が出てきます。
建てたら終わりではなく、建てた後のメンテ計画を考える事でいつでも住みやすい我が家になるのです。
このような、人のライフサイクルの変化にあわせたリフォームをお勧めします。