最近相談を受けていると気になることがあります。
多くの方が間取りにばかり注視して、外構の事が疎かになりがちな傾向です。
間取りは何回も練り直しているのに、配置図はちゃんと寸法を確認しましたか?
予算は確保していても、外構は「車2台入ればいい」とあとは業者に任せきりにしてしまい、実際に使い始めてから使いづらいというお話が良くあります。
そこで今回は、住宅を建ててから失敗した!と思わないように、失敗の例をもとに『外構』の大切さを考えたいと思います。
・玄関ドアを開けたら室中まで丸見えに…
玄関を開けたら視線を遮るものが一切なく、通りから家の中が丸見えになってしまうケースが実際にあります。
道路から玄関が近い場合は特に、注意する必要があります。
完成後に植栽・目隠しフェンス・ラティス・玄関ゲートなど、考えてもいいですが設計の段階で建物に合った遮蔽物を考えてもいいですね。
また、ドアの開閉向きを考えてポストの位置にも注意しましょう。。
・カーポートが狭すぎた! 車の出し入れが大変!
カーポートが狭いと車をぶつけてしまう恐れがあり、出し入れも大変になってしまいます。
車の大きさやドアの開き方などをチェックした上で、配置図の段階で検討しましょう。また買い替えにより車が大きくなることもありますので、ゆとりのあるカーポートにしたいですね。
また、建物や道路の状態で、玄関までのアプローチもしっかりと計画しておきたいところです。
・自転車を止める場所を考えてなかった…
うっかり駐輪場を作り忘れ、自転車を止める場所がなく外に置きっぱなしというケースもよくあります。
今は必要なくとも、いずれ子供の自転車が増え駐輪場が必要になる可能性はあります。
子どもの自転車を停める場合、取り出しやすい場所に作るのがおすすめ。また、物置と一体化させると車のタイヤも保管できスッキリします。
駐輪場を設ける際は、使用頻度や家族構成を想定しながら外構と一緒にスペースを考えるようにしましょう。
・敷地内に高低差があり、駐車場や隣地境界に塀を造るのに予算がかかった…
道路と段差があったり、隣地と高低差がある場合、階段や塀を造らなくてはいけません。後で見積りを取ってみてびっくり!とならないようにしましょう。
外構の計画が分かっていれば、基礎の工程の部分で不要になった土を再利用したり出来ます。土を処分するにも費用がかかるため、費用の削減にもなりますし、工事の工程としても簡略が図れるため施工費の節約と言えます。
水はけの問題や、隣地境界線のどこに塀を造り、高さをどうするのかはお隣さんとの話し合いも必要になります。工事中に近隣トラブルにならぬよう早めの計画、対策が必要です。
・夜、家の周りが真っ暗になる! 防犯面でも気になる…
いざ新居に帰ってきたら周辺も暗く、車庫から玄関が真っ暗になっていた! といった失敗例もあります。
街灯がなければ、より一層暗くなってしまいます。夜間に家の周囲が暗過ぎると、防犯面も気になりますね。
玄関アプローチの計画の際は、照明プランを取り入れることが重要です。
暗い場所を少なくし、ある程度の明るさを得ることで、足元の安全面や防犯につながります。人感センサ―付の照明にすると省エネにもなりますね。
・庭での作業やガレージでの洗車がやりづらい…
外用コンセントがないと、DIYや庭での作業がしにくくなります。
また、外水道の位置がガレージから遠く、洗車しづらいといった失敗例も聞かれます。
屋外コンセントは庭での作業のほか、駐車場の照明をつける際や、BBQを楽しみたい場合も便利です。事前に計画する事で、配線がむき出しにならず景観的にもきれいに見えます。
立水栓は、ガレージに近いと洗車が楽で、家の外壁や窓を洗いたい時にも使えますが、排水の計画も忘れずにしてくださいね。
水道を増設したり、あとで移動させたりすると費用が高くなってしまうので、事前にしっかりと計画しておくのが良いでしょう。
どうでしたか?
施工内容や範囲によって費用は変動しますが、複数のリフォーム会社に見積もりを依頼し、提案を比較検討するのもおすすめです。
外構には大きく3つのタイプがあり、金額も違ってきます。参考までに
・クローズ外構:約200~300万円
・オープン外構:約100~150万円
・セミクローズ外構:約150~250万円
外構を考えると外から中、中から外の繋がりの調和で住宅の完成度が上がります。
また、家への風通しや採光に影響を与えます。
中と外のウッドデッキやサンルームも縁側のような中間に位置する空間ですので外構と一緒に形や大きさを考えた方が良いです。
外構とは、とても多くの役割を持ち、時代やデザインによって形は変化しますが、四季を感じられる風情のある空間や安まる場所など、生活の質を向上させる大きな要因の一つかと思います。
外構工事をすると同じ建物とは思えないくらい印象が変わって素敵にグレードアップします。後回しにしないで、配置計画の時点で提案を受けましょう。