突然ですが、あなたは 「2040年の日本の未来」 を想像したことがありますか?
文部科学省は、2040年の日本の未来像をこのように描いています。
【日本経済新聞のまとめより】
身近なところで言うと…クルマ。
人間による運転が全く必要ない「完全な自動運転」の実用化は2034年と予測されています。
全自動での運転が可能となる自動運転システムが実用化されると、ハンドルを握ることなく目的地へ移動できるようになります。
音楽が聴きたくなったり、目的地を変更したい場合も、システムに語りかけるだけで実行できるようになります。
信号機などともつながった自動運転システムは、渋滞のない車の流れを生み出し、移動時間も短縮します。
また、車と車の相互通信によって、事故を未然に防いだり、死角となる歩行者を事前に察知するなど、交通事故ゼロ社会を目指しています。
ホントにそんな未来が来るのかな‥?とつい思ってしまいますが、あなたは、そんな進化していく暮らしの中で、
【20年後の自分】を想像することができますか?
「そんな先のことわからないなぁ‥」 と思う方がほとんどでしょう。
同じように、私も全く考えられませんでした。
そんなだから、20年前の私の「おうちづくり」は失敗してしまったのです…
私の家は、新築してからもうすぐ20年の節目になります。
住んでいた家を建替えたのですが、当時、娘はようやく寝返りが打てるようになった頃で、まさに子育て奮闘中でした。
以前の家には、2階の和室続きに後付けされたベランダがありました。
ベランダが和室より半分高い位置にあるので、一旦ベランダに出てしまうと全く室内は見えません。
そこで洗濯物を干していましたが、私が一旦ベランダに出てしまうと、和室に寝かせている娘からは、私の足しか見えなくなり、途端にグズリ出してしまう始末。
ですから毎回娘の様子をうかがいながら、急いで洗濯物を干すという作業は、とても大変なことでした。
なので、家を建てる時には「ベランダから窓越しに幼い子供の様子が見えること。」「子供からも、こちらがよく見えて、不安がらないようにしたい!」というのが新築時の必須条件でした。
ところがどうでしょう!?
新居へ移ったその頃、娘はとっくにハイハイを卒業して、一人遊びも上手に出来る様になっていました。
ベランダで洗濯物を干す時、私の顔が見えなくても、平気になっていたのです。
子供の成長は早いものですね。
私の場合、当時の生活だけをベースに家づくりを考えてしまったことが失敗の原因でした。
今になって、必須条件にするほど本当に必要だったかな?と思うことがいろいろあります。
私の経験から、今困っていることの解消はもちろん大切ですが、これから先を長い目で見たときの「暮らしやすさ」を考えられると、より見えてくるものがありそうです。
家は長く暮らしていくものですから、10年、20年、30年先の家族の姿を…
その時、何人家族でどんな暮らしをしているだろうか?
あなたが家族としたいこと、あなたが将来やりたいことは何か?
と想像することが出来ると、家づくりの方向性が見えてきます。
そうすることで「失敗のない、長く暮らしやすい理想の家」に近づくことができると思います。
「将来の家族の暮らし」を考えた家づくりをしてみては、いかがでしょうか。