寝不足は良くないとわかっていても、たまった録画を一気に見たくてついつい夜更かししてしまう…
そのせいで翌日の仕事中、眠気に襲われ大あくびをしたら、うっかり上司に見られてヒヤヒヤしたことはありませんか？
では仮に睡眠時間は同じだとしても「より効率よく眠ること」は出来るのでしょうか？
睡眠の質を上げるためには、睡眠のゴールデンタイムである“最初の90分”でいかに深く眠るか！が重要なポイントだと、スタンフォード大学、睡眠生体リズム研究所所長の西野精治さんは言います。
最初の90分で深い睡眠ができれば、全体の睡眠時間が短かったとしても、全体量の80％近いグロースホルモンを確保する事が出来るそうです。 グロース（成長）ホルモンは細胞の成長や新陳代謝に関わるホルモンで、睡眠の質に応じて分泌量が増減する特殊なタイプのホルモンだそうです。
また、自律神経を整え、記憶の定着や悪い記憶を忘れるなど、精神的にも大切な作業が行われているそうです。最初の90分で深い睡眠を得られる努力をすることは、睡眠の質を改善するのに効率が良いと言います。
自身にとって睡眠の最初の90分が大切なのはもちろんですが、これは他の人の睡眠に対しても同様に十分な配慮が必要です。もしもご家族に、生活リズムの違う方がいるような場合には、深い眠りに就いている人を強引に起こしたり、寝室のドアや隣の部屋のドアを強く開け閉めするなど、大きな音で刺激して眠りを邪魔することは避けなければなりません。
家の間取りを考える際には、そういったことも含めて考えていけると良いですね。例えば寝室に近いところにバスルームやボイラーがあったり、 あるいは皆が見ているテレビの音が寝室へ届くような間取りは、もしかしたら眠りを妨げてしまう可能性があるかもしれません。
大切な毎日の睡眠、リラックスして良い眠りを得られる環境作りが大切です。