前回は台風などの自然災害の増加についてご案内しました。 今回は台風などで浸水被害があった場合の復旧作業とその費用についてお伝えしていきます。
最低でも600万円!!
これは何の数字でしょうか?
昨年の台風19号の様な大型台風による浸水被害があった場合、建物の復旧までにかかる金額です。
(あくまでも概算、被害状況により全て異なります。)
たった1日台風が通り過ぎただけで、このような金額が生活費意外に突如掛かってしまうなんて、とても悔やんでも悔やみきれませんよね。
何故こんなにお金がかかるのかというと まず、浸水被害は床下浸水と床上浸水の2つに分かれます。
床下浸水というのは浸水深0〜0.5mくらいで1階の床より下までの浸水のことを言います。
復旧作業としては 排水、乾燥、消毒などがあり、その費用としては 一般的に業者に依頼した際の費用は1平方メートルあたり約1500円〜2000円が相場です。
つまり、30坪のお宅だと15万~20万程度はかかるという事になります。
次に
床上浸水というのは浸水深0.5m以上で1階の床より上の浸水のことをいいます。床上浸水をした場合には
・一部を残し床の全面張り替える。
・全ての内壁を床から1mのあたりまでカットして張り替える。
・内壁の中にある断熱材を、浸水した高さの1.5倍程度を目安に取り替える。
・内壁の張り替えの際、コンセント等の電気工事を行う。
・エアコンを脱着して、クロスを全面張り替える。
・部屋のドアや収納の扉など、浸水で膨張した建具をすべて取り換える。
・修繕による廃材を処分する。
・床下、屋内の泥を取り除き消毒をする。必要に応じて防蟻処理をする。
・破損したキッチン、洗面台、トイレ、ユニットバス、エアコン、給湯器を交換する。
・敷地内、駐車場、側溝を洗浄する ・・・etc
上記の作業を全て行うとざっと600万円!
修繕の間は別の場所に仮住まいも必要、その間の生活費も考えるといったいいくらかかるのか・・・。
大規模災害の場合には、国などの補助もありますが、全てを賄う事は難しいのが現状です。
では、台風被害は避けられないとしても何を準備しておけば、例え被害があってもその後の生活が維持出来るのでしょうか?
当たり前ですがそれは火災保険です。
しかし加入していればいいわけではありません。 水害補償が付いているかが重要です!
損害保険料率算定機構のデータによると水災補償の付帯率は全国平均で69.1%だそうです。
備えあれば憂いなし、何があるか分からないので準備をしておきたいですね!
もし不安を感じられたら、今ご加入の火災保険を確認されることをおススメします。